息切れ・呼吸困難神田医院 内科

症状「息切れ・呼吸困難」の情報をご紹介します。 息切れ・呼吸困難の原因や発症しやすい人の傾向、診断方法、対応する治療法を解説します。 息切れ・呼吸困難に対する医療科目を参考にお気軽にご相談ください。

「息切れ・呼吸困難」について

息切れ・呼吸困難は、呼吸が苦しくなったり、十分に息が吸えない感じがする症状です。軽度の息切れは、運動後や緊張時に起こることがありますが、安静時に息切れを感じる場合は、心臓や肺の疾患が疑われます。呼吸困難は、急性のアレルギー反応、喘息発作、心不全、肺炎、貧血など、さまざまな原因によって引き起こされることがあります。この症状は患者にとって非常に不安を引き起こし、早急な診察と治療が必要です。原因を特定し、適切な治療を行うことで、症状の改善を目指します。

症状や傾向

  • 急に呼吸が困難になる場合、喘息発作やアナフィラキシーショックなどの急性の状態が考えられます。これらは生命に関わる緊急事態であり、直ちに医療機関での診察と治療が必要です。気管支拡張薬の吸入やアドレナリン注射が用いられます。
  • 息切れとともに胸痛がある場合、心筋梗塞や狭心症の可能性があります。これらは心臓への血流が不足することで発生し、迅速な対応が求められます。心電図や血液検査を行い、適切な治療を開始します。
  • 持続的な息切れと全身の疲労感がある場合、心不全や慢性閉塞性肺疾患(COPD)が疑われます。これらの症状が見られる場合は、胸部X線や肺機能検査を行い、病状を把握します。長期的な治療と生活習慣の改善が必要です。
  • 夜間に息苦しさが悪化する場合、心不全や睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。心不全の場合は、仰向けで寝ると肺に水がたまりやすくなるため、呼吸が困難になります。睡眠時無呼吸症候群の場合は、睡眠中に呼吸が一時的に停止します。これらの症状がある場合は、心臓や呼吸器の検査を行い、適切な治療を開始します。

治療や処方

  • 喘息による息切れ・呼吸困難に対しては、気管支拡張薬やステロイド薬の吸入が効果的です。これらの薬剤は、気道を広げ炎症を抑えることで、呼吸を楽にします。定期的な診察で症状のコントロール状況を確認し、薬の調整を行います。
  • 心不全による息切れに対しては、利尿薬やACE阻害薬、β遮断薬などの薬物療法が用いられます。これらの薬剤は、心臓の負担を軽減し、症状を改善します。生活習慣の改善や、塩分制限などの食事療法も併せて行います。
  • COPDによる息切れには、気管支拡張薬や吸入ステロイドの使用が有効です。また、呼吸リハビリテーションを行うことで、呼吸機能の改善を図ります。禁煙や環境改善も重要な治療の一環です。
  • 睡眠時無呼吸症候群による夜間の呼吸困難には、持続的陽圧呼吸療法(CPAP)が効果的です。この装置を使用することで、気道を開き、正常な呼吸を保ちます。また、体重管理や生活習慣の改善も重要です。

関連する病気や疾患「息切れ・呼吸困難」

心膜炎

心膜炎は、心臓を包む膜である心膜(心外膜)が炎症を起こす病気です。心膜炎は、心膜の内側と外側の間に液体がたまることによって心臓の正常な動きを妨げ、胸痛や呼吸困難を引き起こします。心膜炎の原因には、ウイルス感染、細菌感染、自己免疫疾患、外傷などが含まれます。主な症状には、鋭い胸痛(特に深呼吸や咳で悪化することが多い)、呼吸困難、発熱、全身の倦怠感などがあります。心膜炎は、原因に応じた適切な治療が求められます。

肺動脈血栓症

肺動脈血栓症(PE)は、肺の血管である肺動脈に血栓(血の塊)が詰まる状態です。通常、下肢の深部静脈から血栓が肺に移動して詰まるため、下肢深部静脈血栓症(DVT)が前兆となることがあります。血栓が肺動脈を塞ぐと、肺への血流が減少し、呼吸困難、胸痛、咳血などの症状が現れます。肺動脈血栓症は迅速な診断と治療が必要で、放置すると生命に危険を及ぼすことがあります。

心筋梗塞

心筋梗塞は、心臓の筋肉に血液を供給する冠動脈が突然詰まり、心筋に酸素が供給されなくなる状態です。この血流不足により心筋が壊死し、心臓の機能が著しく低下します。心筋梗塞の主な症状には、胸の中央部の強い痛み、呼吸困難、冷や汗、吐き気、肩や腕の痛みなどがあります。心筋梗塞は緊急の医療処置が必要で、早期の治療が心筋の損傷を最小限に抑えるために重要です。

心筋症

心筋症は、心筋(心臓の筋肉)が異常を来す病気で、心臓の機能が低下する状態です。心筋症には主に3つのタイプがあります:拡張型心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症です。拡張型心筋症は心室が拡張し、ポンプ機能が低下するものです。肥大型心筋症は心筋が異常に肥厚し、心臓の血液供給が困難になります。拘束型心筋症は心筋が硬化し、心臓が正常に拡張できなくなる状態です。心筋症の症状には、息切れ、疲労感、むくみ、胸痛などがあります。早期の診断と適切な治療が重要です。

心不全

心不全は、心臓が十分な血液を全身に送り出す能力が低下する病気です。この結果、心臓が血液を効果的に循環させることができず、体内の組織や臓器が十分な酸素や栄養を受けられなくなります。心不全の主な症状には、呼吸困難、むくみ、疲労感、咳などがあります。心不全は、心臓病、心筋梗塞、高血圧などが原因で進行することが多く、症状の管理と原因の治療が重要です。適切な治療と生活習慣の改善により、症状の軽減と生活の質の向上が可能です。

狭心症

狭心症は、心臓の筋肉に血液を供給する冠動脈が狭くなり、心臓への酸素供給が不足する状態です。この結果、胸痛や胸部の不快感が発生します。狭心症の症状は主に運動やストレス時に現れ、休息や薬物療法で軽減することがあります。狭心症は冠動脈疾患の一種であり、心筋梗塞に進行する可能性があるため、適切な診断と治療が重要です。予防には生活習慣の改善と定期的な健康診断が欠かせません。

高脂血症

高脂血症は、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が異常に高くなる状態を指します。高脂血症は、動脈硬化の主要なリスク因子であり、心臓病や脳卒中の原因となることがあります。特に、低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールの過剰や、高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールの不足が問題です。中性脂肪の高値も、高脂血症の一部とされます。高脂血症は生活習慣の改善や薬物療法で管理が可能です。

不整脈

不整脈は、心臓のリズムが正常でなくなる状態を指します。正常な心拍は一定のリズムで心臓が収縮と拡張を繰り返しますが、不整脈があると心拍数が速くなったり遅くなったり、不規則になることがあります。不整脈にはさまざまなタイプがあり、例えば心房細動や心室性頻拍などがあります。これらの状態は、心臓の機能に影響を及ぼし、時には生命に危険を及ぼすこともあります。症状には動悸、めまい、息切れ、胸痛などがあり、適切な診断と治療が重要です。

パニック障害

パニック障害は、突然の強い不安や恐怖を伴うパニック発作が繰り返し起こる精神的な障害です。発作中には心臓の動悸、息切れ、めまい、発汗、震え、または死への恐怖など、身体的および心理的な症状が現れます。発作は通常数分から数十分続きますが、その後に持続的な不安や発作への恐怖が残ることがあります。適切な治療を受けることで症状の管理や改善が可能です。

神田医院 院長から「息切れ・呼吸困難」について

神田医院 院長から「息切れ・呼吸困難」についてメッセージ
里井 重仁
医学博士 神田医院 院長

ここで紹介した対処や治療法は、あくまで一般的な例です。
息切れ・呼吸困難はさまざまな原因によって引き起こされるため、一人ひとり適切な診断と治療が重要です。
息切れ・呼吸困難の症状が続く場合や心配な点がある場合は、早期にご相談ください。
当院では神田、秋葉原、日本橋エリアの患者様をはじめとして息切れ・呼吸困難の専門的な診断・治療を行っています。

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