• うつ病はどの年齢層でも発症する可能性がありますが、特に20代から40代に多く見られます。若年層では、生活の変化や社会的なプレッシャーが引き金となることがあり、中年層では仕事や家庭のストレスが影響することが多いです。高齢者でも認知症や身体的な健康問題と関連して発症することがあります。年齢に関わらず、持続的な気分の落ち込みや興味の喪失が見られる場合は、早めの専門的な評価が必要です。
• 女性は男性よりも2倍程度、うつ病を発症するリスクが高いとされています。ホルモンの変動や生理周期、妊娠、出産、閉経などが影響を及ぼすことがあります。また、社会的な役割やストレスの受けやすさも関係しているとされています。男性もまたうつ病になることがありますが、症状が隠されることが多く、発見が遅れることがあります。性別に関係なく、気分の変調が続く場合は、適切な評価と治療が求められます。
• 不規則な生活習慣や睡眠不足、過度なストレス、アルコールや薬物の乱用は、うつ病のリスクを高める要因となります。また、孤立感や社会的なサポートの不足も、うつ病を引き起こす一因となることがあります。健康的な生活習慣を心がけ、ストレス管理や社会的なつながりを強化することが、予防や改善に役立ちます。生活習慣の見直しが治療の一環として重要です。
• 過労や仕事に対する不満、職場の人間関係の問題、長時間労働などは、うつ病のリスクを増加させることがあります。特にプレッシャーの多い職場環境や不安定な雇用状況も影響を及ぼします。働きすぎや職場でのストレスが続く場合、うつ病の兆候が現れることがあります。職場でのストレス管理や仕事と生活のバランスを見直すことが、予防と治療の助けになります。

• 認知行動療法（CBT）などの心理療法が、うつ病の治療に効果的です。患者さんの思考パターンを見直し、ネガティブな考えをポジティブに変える方法を学びます。心理療法は薬物療法と併用されることが多く、長期的な効果が期待できます。
• 薬物療法では、抗うつ薬が処方されることがあります。これにより、脳内の化学物質のバランスを調整し、症状の改善を図ります。SSRIやSNRIなどの薬剤が一般的に使用され、副作用の管理も重要です。定期的なフォローアップが必要です。
• 健康的な生活習慣が、うつ病の管理に役立ちます。適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠が推奨されます。また、リラクゼーションや趣味を取り入れることで、気分の改善が図れます。生活習慣の改善は、治療の補完として重要です。
• うつ病の治療には定期的な診察が欠かせません。症状の経過を確認し、必要に応じて治療方針の見直しを行います。治療の効果や副作用を評価し、患者さんに最適な治療を提供します。相談しやすい環境を整え、患者さんの支援を行います。

うつ病

うつ病は、持続的な悲しみや興味・喜びの喪失を特徴とする精神疾患です。原因は、遺伝的要因、環境ストレス、脳内の化学物質の不均衡などが複合的に関与しています。主な症状には、気分の落ち込み、疲労感、不眠や過眠、食欲の変動、集中力の低下、自己評価の低下、罪悪感、絶望感、自殺念慮などがあります。治療には、抗うつ薬の服用や心理療法（認知行動療法など）が有効です。生活習慣の改善やサポート体制の整備も重要です。これらの症状に心当たりのある方やご心配な方は、ぜひ当院で診察・ご相談ください。

• 不眠
• 不安･抑うつ
• 食欲不振

心療内科 精神科

神田医院 院長からの「うつ病」について

里井 重仁

医学博士 神田医院 院長

ここで紹介した対処や治療法は、あくまで一般的な例です。
うつ病はさまざまな原因によって引き起こされるため、一人ひとり適切な診断と治療が重要です。
うつ病と思われる症状が続く場合や心配な点がある場合は、早期にご相談ください。
当院では神田、秋葉原、日本橋エリアの患者様をはじめとしてうつ病の専門的な診断・治療を行っています。