• 常に疲労を感じる、日常の活動が困難になるなどの症状が見られる場合は貧血の可能性があります。これらの症状は、他の健康問題（例えば、甲状腺機能低下症や心疾患）でも見られるため、早めに診察を受けることが重要です。
• 軽い運動でも息切れが生じたり、動悸が頻繁に起こる場合は、体内の酸素供給が不足している可能性があります。これらの症状が見られる場合、貧血だけでなく心肺機能の問題も疑われるため、速やかに診察を受けるべきです。
• 急に立ち上がったときにめまいや立ちくらみを感じる場合は、血液中の酸素供給が不十分である可能性があります。これらの症状が頻繁に見られる場合、貧血以外にも低血圧や脱水症状の可能性があるため、診察を受けることが推奨されます。
• 皮膚や爪が蒼白になる、爪が薄くなり割れやすくなる場合は、貧血の症状の一つです。これらの症状は、鉄欠乏性貧血が進行している可能性を示唆します。早期の診察と適切な治療が必要です。

• 鉄欠乏性貧血の場合、鉄剤を処方します。これにより、体内の鉄分を補充し、ヘモグロビンの生成を促進します。鉄剤は指示された期間、適切に服用することが重要です。鉄分の吸収を助けるために、ビタミンCを一緒に摂取することが推奨されます。
• ビタミンB12や葉酸欠乏が原因の貧血には、これらのビタミンを補充する治療が行われます。ビタミンB12は経口薬や注射で補充し、葉酸は経口薬で摂取します。定期的な血液検査で治療効果を確認しながら進めます。
• 貧血の予防と治療には、バランスの取れた食事が重要です。鉄分が豊富な食品（赤身肉、レバー、ほうれん草など）や、ビタミンB12、葉酸を含む食品（魚、卵、緑黄色野菜など）を積極的に摂取します。栄養士の指導を受けることも有効です。
• 慢性疾患が原因で貧血が生じている場合、その疾患の管理が重要です。例えば、腎疾患や慢性炎症性疾患が貧血の原因となることがあります。これらの疾患の治療と並行して貧血の治療を行うことで、全体的な健康状態の改善を図ります。

貧血

貧血は、血液中の赤血球またはヘモグロビンの量が正常値を下回る状態で、酸素を運ぶ能力が低下します。一般的な症状には、倦怠感、めまい、息切れ、頭痛、皮膚の蒼白、動悸などがあります。貧血の原因は多岐にわたり、鉄欠乏性貧血が最も一般的ですが、ビタミンB12や葉酸の欠乏、慢性疾患、出血、遺伝的要因なども原因となります。適切な診断と治療が必要であり、血液検査によって原因を特定し、必要に応じて鉄剤やビタミン補充、食事療法などが行われます。早期の診察と治療が、生活の質の向上に寄与します。

• めまい
• 倦怠感･だるさ
• 動悸
• 頭痛

内科

神田医院 院長からの「貧血」について

里井 重仁

医学博士 神田医院 院長

ここで紹介した対処や治療法は、あくまで一般的な例です。
貧血はさまざまな原因によって引き起こされるため、一人ひとり適切な診断と治療が重要です。
貧血と思われる症状が続く場合や心配な点がある場合は、早期にご相談ください。
当院では神田、秋葉原、日本橋エリアの患者様をはじめとして貧血の専門的な診断・治療を行っています。