• 持続的な腹痛や下痢が続く場合、大腸炎の可能性があります。特に、痛みが食事後や排便後に悪化することがあるため、これらの症状が長期間続く場合には、早めに診察を受けることが重要です。
• 血便や粘液便が見られる場合、大腸炎の症状である可能性があります。血便は、腸の炎症が進行していることを示し、粘液便は腸内の炎症や分泌物の増加を示すことがあります。これらの症状が見られる場合は、専門的な診察が必要です。
• 発熱や体重減少が見られる場合、大腸炎が全身に影響を及ぼしている可能性があります。発熱は体内の炎症反応を示し、体重減少は食欲不振や下痢による栄養不足を示すことがあります。これらの症状が続く場合は、早期の診察と治療が推奨されます。
• 大腸炎では下痢が一般的ですが、便秘が続く場合もあります。特に、便秘と腹痛が交互に現れる場合、慢性的な大腸炎やその他の腸疾患が疑われることがあります。便秘が続く場合は、診察を受けて適切な治療を行うことが重要です。

• 大腸炎の診断には、内視鏡検査が行われます。内視鏡を用いて大腸の内壁を直接観察し、炎症の程度や潰瘍の有無を確認します。これにより、正確な診断と治療方針の決定が可能となります。
• 大腸炎の治療には、抗炎症薬や免疫抑制剤が使用されることがあります。例えば、抗炎症薬（アミノサリチル酸製剤）やステロイド薬が、腸の炎症を抑えるために処方されます。重度の場合は、免疫抑制剤や生物製剤が使用されることもあります。
• 食事療法は大腸炎の管理において重要です。消化に優しい食事を摂ることや、特定の食品（脂肪分が多い食品や刺激物）を避けることが推奨されます。栄養士と相談しながら、バランスの取れた食事計画を立てることが大切です。
• 大腸炎の管理には、ストレス管理や適切な水分摂取が含まれます。ストレスは腸の症状を悪化させることがあるため、リラクゼーションや適度な運動を取り入れることが推奨されます。また、水分を十分に摂ることで脱水を防ぐことも重要です。

大腸炎

大腸炎は、大腸の内壁に炎症が生じる病気で、主に感染や自己免疫反応が原因となります。症状には、腹痛、下痢、血便、発熱、体重減少などが含まれ、時には便秘や粘液便も見られることがあります。急性大腸炎は通常、感染性（ウイルス、細菌）であり、軽度から中等度の症状が特徴です。慢性大腸炎は、潰瘍性大腸炎やクローン病が原因であることもあり、長期にわたる治療と症状管理が必要です。適切な診断と治療によって、症状の緩和と生活の質の改善が期待できます。

• 体重減少
• 血便
• 下痢
• 腹痛

消化器内科

神田医院 院長からの「大腸炎」について

里井 重仁

医学博士 神田医院 院長

ここで紹介した対処や治療法は、あくまで一般的な例です。
大腸炎はさまざまな原因によって引き起こされるため、一人ひとり適切な診断と治療が重要です。
大腸炎と思われる症状が続く場合や心配な点がある場合は、早期にご相談ください。
当院では神田、秋葉原、日本橋エリアの患者様をはじめとして大腸炎の専門的な診断・治療を行っています。